犬にしつけをする理由とは?基本的な犬のしつけやポイント・注意点を解説!

犬にしつけをする理由とは?基本的な犬のしつけやポイント・注意点を解説!
記事監修

natsuki

トリマーC級ライセンス、家庭犬しつけライセンス、ペット販売士ライセンス

総合ペット学院自由ヶ丘アカデミア卒業。ペットショップにて、生体やグッズの販売の他、繁殖犬や猫の世話、子猫のミルクやりなどの業務を行なう。ヨーキー2匹、三毛猫、セキセイインコなどの飼育経験あり。趣味でドッグマッサージや犬の手作りごはんを学ぶ。

犬が人間社会で暮らすためには、しつけがとても重要です。しつけを始めようと思っても、「いつから始めたらいいのか」「しつけはどうやったらいいのか」などと疑問が多いのではないでしょうか。

本記事では、犬にしつけをする理由や基本的なしつけ、成功させるポイントと注意点を紹介します。しつけが不安な飼い主さんや、初めての犬でどこからしつけを教えたらいいのか分からない飼い主さんにも分かりやすく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

犬にしつけをする理由

左前脚で人とハイタッチする黒と茶色のチワワ

犬にしつけをする理由は、犬と信頼関係を築き、人間社会で犬が快適で安全な生活をするためです。犬が苦手な人と共存するためにも重要なため、犬を飼い始めたらしつけは必ずおこないましょう。しつけがされていないと、他の犬や人に迷惑がかかりトラブルになってしまう可能性もあります。

また、災害時に避難場所に入れないこともあります。犬のしつけは、犬の安全を守るためでもあり、周囲の人や犬のためにも大切です。

犬のしつけは何歳から始めたらいいのか

床に座ってこちらをじっと見つめる黒と白と茶色の毛を持つチワワ

犬のしつけは、犬を迎えた時から始めましょう。子犬の場合は、好奇心旺盛でさまざまな事柄に興味を持つため比較的しつけがおこないやすいです。

成犬の場合は、今までの生活が身に付いているため、しつけに時間がかかります。しかし、根気よく時間をかけておこなえば覚えてくれます。

犬の基本的なしつけ

飼い主に前足を持ち上げられている犬

犬を迎えたら、基本的なしつけを始めましょう。

基本的なしつけで、人間社会での生活を教え、犬が快適で安全に生活できるようになります。

アイコンタクト

アイコンタクトは、しつけの基本となります。犬が飼い主と目を合わせ、意識を向けて集中している状態です。飼い主に意識を向けているため、他のしつけの指示にも集中して覚えることができます。

他の人や犬同士のトラブルを避けたいときに、アイコンタクトのしつけが出来ていると、飼い主に意識が向いてトラブルを回避出来る可能性がかります。

しつけの仕方

  • 犬と目が合いそうになったら、犬の名前を呼ぶ
  • 目が合ったらすぐ褒める
  • 好きなおやつなどを与える
  • 上記を繰り返す

犬は「目が合うといい事が起きる」と学習します。同時に名前も覚えてくれます。名前を読んで目が合ったら褒めてご褒美を与える、というのを繰り返しましょう。

上記の方法で成功しない場合は、おやつを使って目を合わせる方法があります。犬をおやつに注目させた後、おやつを飼い主の顎の位置に持っていきます。そのタイミングで犬の名前を呼び目が合ったらすぐに褒めておやつをあげてください。

甘噛みをさせない

甘噛みは、子犬のころからしつけをして辞めさせましょう。

子犬はさまざまなものに興味を持ちます。甘噛みを辞めさせないと、靴やコード、人の手などを噛んで、犬や人が怪我を負う可能性があります。遊ぶときは犬用のおもちゃを使い、いたずらしてはいけないものは犬の手が届かない場所に片づけるなどの対策をおこないましょう。

子犬は歯の生え変わりの時に歯茎が痒くて噛みたがります。噛み応えのあるおもちゃを与えたり、遊んであげたり、お散歩の時間を長くしたり、犬の欲求を満たしてあげましょう。

吠えっぱなしにさせない

吠えるのは犬の本能のため、しっかり訓練させない限り完全に吠えない犬にすることはできないでしょう。犬は、何かを要求したり、気持ちを伝えたり、危険を知らせたりするときに吠えます。吠えっぱなしにさせていると、近所迷惑や他の犬や人を驚かせてしまいます。

犬が吠えている時に、かまったりおやつを与えたりすると、「吠えたらいい事が起きた」と勘違いしてしまいます。犬が吠えた時は、無視して反応しないようにし、吠えるのを辞めたら褒めてあげましょう。

お散歩中の人や犬、玄関のチャイムなどに吠える場合は、おやつやおもちゃを使って犬の注意をそらしてください。吠えなかったらたくさん褒めてあげましょう。

トイレトレーニング

トイレトレーニングも大切なしつけの1つです。犬をお迎えした日からトイレトレーニングを始めましょう。トイレトレーニングを覚えていないと、部屋のさまざまな場所で排泄をしてしまい、掃除が大変です。

詳しくはこちらをご覧ください。

犬のトイレトレーニングはお迎えした初日から!しつけ方と成功させるポイントをご紹介

散歩中の引っ張り

散歩中の引っ張りもしつけでしっかり直しましょう。

犬が興奮して散歩中に引っ張ってしまうと、急な障害物や危険があり、犬が怪我をしてしまう可能性があります。また、他の人や犬に飛びかかって、トラブルになることもあります。散歩中は、飼い主の隣を歩かせ、飼い主が止まったら犬も止まるようにしつけましょう。

おやつを使って行動を誘導します。最初は、1歩2歩進み、ちゃんと隣を歩けたらおやつを与えて褒めてあげます。歩数を徐々に増やしていき、おやつがなくても隣を歩けるようにしましょう。

慣れるまでは、落ち着ける室内でしつけることもおすすめです。隣を歩けるようになったら、止まった際に、「おすわり」などのコマンドで犬を座らせると良いでしょう。

お留守番のトレーニング

留守番トレーニングは、ハウスに慣れさせるトレーニングでもあります。

ハウスに慣れさせるために、犬が落ち着いてリラックスできる空間にしてあげましょう。

成犬になっても十分な広さがあるケージやクレートを用意します。犬の大好きなおもちゃやおやつをハウスに入れ、ハウスの中に入ったら褒めてあげます。最初は30秒でも入ったら褒めてあげ、徐々に入る時間を長くしていきます。

ハウスに入るのに慣れてきたら、ケージの扉を閉めましょう。扉も徐々に閉める時間を長くして、成功したらたくさん褒めてあげます。ハウスに入る時に「ハウス」などのコマンドを伝えると「ハウス」と呼びかけると入るようになります。

留守番トレーニングは、地震などの災害時や病気の時にも役に立ち、犬が怖がることなくハウスに入っていられます。

社会化トレーニング

子犬の社会化期は、生後3カ月の期間です。

社会化期の間にさまざまな人や動物、音、物などに慣れさせることが重要になります。ワクチンを摂取し、獣医さんからお散歩の許可を取ってから、外で歩いたりドッグランで他の犬と遊んだりしましょう。

ブラッシングなどのお手入れに慣れさせる

ブラッシングや耳掃除、歯磨きなどのお手入れができるように子犬の時から慣れさせましょう。

お手入れをしながら、犬の健康状態も確認します。皮膚や被毛の状態、耳や口の臭い、触ったら痛そうにしていないかなどチェックします。

いつもと違う反応をしたらすぐに気づけ、病気や怪我の早期発見にも繋がります。

犬のしつけのポイント

芝生の上で飼い主の前にお座りしている2匹の犬

ここでは、しつけを成功させるポイントを紹介します。犬のやる気や集中力アップのための参考にしてください。

成功したら褒める

基本的なしつけや良い行動ができたら、たくさん褒めてあげましょう。

褒めてあげることで、犬もしつけをしっかり覚えてくれます。褒めるタイミングは、行動の直後です。犬の名前も一緒に呼んであげると、名前も好きになります。

叱るのではなく、褒めるしつけをしましょう。

おやつを使う

犬の興味を引くために、おやつを効果的に使いましょう。

良い行動ができたらおやつがもらえると犬は学習し、しつけのやる気が上がります。ボーロやジャーキーなどさまざまなおやつがあります。犬の好きなおやつを用意しましょう。

与えすぎるとカロリーを取り過ぎてしまうので、1回に与える量を少なくするか、低カロリーのおやつを与えてください。

指示(コマンド)は統一する

家族の間で指示(コマンド)は統一しましょう。

家族で異なる指示を使うと、犬が混乱してなかなか覚えられません。「おすわり」と「すわれ」や「マテ」と「ステイ」など複数の指示語があるので、ひとつの表現に統一しましょう。

犬が全身を触っても嫌がらないようにする

犬が全身を触っても嫌がらないようにするのも、しつけを成功させるポイントです。

飼い主とのスキンシップや毎日のお手入れをおこなうためにも、犬がどこを触っても嫌がらないようにします。足先やお腹、お尻、しっぽなど犬が触られるのが苦手な箇所も、触って慣れさせましょう。

犬のしつけの注意点

腕時計をくわえて伏せている茶色のプードル

犬のしつけを成功させるためにいくつかの注意点があります。それぞれ紹介します。

叱らない、叩かない

しつけの最中に犬が失敗しても、叱らない、叩かないようにしましょう。

叱ったり叩いたりすると、しつけのトレーニングが嫌いになり、飼い主に対して恐怖や反抗するといった態度をとる可能性があります。問題行動につながる恐れもありますので、叱ったり叩いたりすることは絶対にやめてください。

しつけがうまくいかないときは、原因が必ずあります。家族で指示(コマンド)やしつけの内容が違う、長時間しつけをしているなど原因がないか考えましょう。

長時間しつけをやらない

長時間しつけをしないようにしましょう。

しつけには、集中力が必要になります。長時間おこなうと、犬の集中力がなくなって、飽きてくる可能性があります。しつけのトレーニングは、短時間で終わらせましょう。

焦らず、毎日短時間で楽しみながらしつけをしてください。

しつけ教室に任せっぱなしにしない

しつけがうまういかないときは、しつけ教室などのプロの力を借りるのは良いことです。

しかし、すべてを任せっぱなしにしないようにしましょう。飼い主も一緒にしつけのことを学び、犬と一緒にしつけを成功させてください。

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